とまあ、本日最大の濁流っぷりを発揮する尾白川。
とてもじゃないが釣りになるとは思えないのでさっさと次の場所を探したいところだが、そろそろ相方(根性ナシ)も竿を出さないとガマンできなくなってきているようだ。
まあ濁流でも淀んでるところはないことはないし、うまく行けばそういった場所に固まって隠れてるかもしれんのでとりあえず竿を出させてみることにした。まあ魚が居ても食わないような気がするが笑。つかエサが見えないだろ笑
僕はといえば冷えてきたのでウエーダーを脱いで別の竿を出す。
名水百選の怖じら川。右に見切れているのは仕掛けを作る日野の人。 |
しかしこの川、今日はあまりにひどいが川幅も手ごろで石も多く、平水時ならかなり楽しそうである。入渓点はキャンプ場になっており入渓は非常に楽だ。無料の市営駐車場(トイレ付き)があるのもナイス。GWなど繁忙期はフルチンの子供だらけになるらしいが、そこを外して平日キャンプ&釣りって使い方ならかなり楽しめそうな気がする。
さて、悪魔の濁流に果敢に挑戦する日野の人だが、当然ながら何もナシ。僕もちょっとやってみたがダメだねこりゃ。
ということでどうにもならんのは良く分かっているのだが、尾白川にはまた来てみたいので下見を兼ねて少し上流まで見に行くことにした。
吊り橋を渡り、上流の滝まで続く遊歩道(登山道?)を歩いて行くと思いのほか起伏が激しく、かなりしんどい。もっと行って見るつもりだったが、最初の淵に少し竿を出して(もちろん魚信はない)戻ってきた。まあしんどいことはしんどいがなかなか面白そうな川であることは分かった。この夏もう一度来てみたいが夏休み中は混みそうだし今年は難しいかな。9月あたりか。
自然の猛威にあえなく撃沈した我々は車に戻り、作戦を練る。作戦練るつっても予定してた3河川がすべて泥水で、これはもうどうにかなるとは思えなくなってきてるのが正直なところである。
ウグイマン:「どうすっぺえ」
相方:「どうすっぺつってもなあ」
ウグイマン:「これはもう源流か沢しかないか」
そう、増水時でも源流や沢であれば濁りがない場合もあるし、増水のために普段魚が小さい沢に大物が差すこともある。だが、普段釣ってる峡東なら沢の位置も知っているし経験がないでもないが、ここ峡北エリアではまったく土地勘がない。どうしよう。
と、ここで思い出した。昨夜、出撃前に何の気なしに調べてた川のことを。宿泊地からちょっと遠く、情報も少ないために行くつもりではなかった沢のことを。ちょっと強そうだがちょっと間抜けそうな、マグマ大使に登場する怪人の名を持つ沢のことを。
「行ってみるか。✖✖沢に!」
この沢は尾白川や大武川を調べてるときに偶然ある釣行記で見てちょっと気になったのでGoogle Mapのマイプレイスにメモっておいたのである。
まさかこれが最後の手段になるとは夢にも思わんかった。
行き先を定めた我々は国道20号を下り、一路小武川へ。天気も回復、空はすっかり晴れ渡ってきたので快適なドライブだ。
道をちょっと行き過ぎたが無事沢沿いの道に入る。川を見てみたがこのあたりは他の川と同じようにかなりの濁りっぷり。とても釣れそうに無いが我々の目標は上流部。ともかく車で遡りつつ川の色を観測していく。しかし、参考にした釣行記でも書いてらっしゃるが、この川、下流~中流部は護岸だらけ堰堤だらけでひとつも釣る気になれない。なんでこんな川造っちゃうのかねえ。元々はかなり良さそうな流れだったんだろうになあ。治水を否定はしないがもうちょっとやりようはなかったものかと思わざるを得ない風景が続く。
途中、沢をひとつ越えると心なしか川の色が薄まってきた。
「お、これはイケるのか!?」
期待に胸を膨らませつつ、さらに遡っていくと、徐々にではあるが確実に水色が薄くなっていく。
が、川の状況が良くなるにしたがって道は悪くなっていく笑
コンクリートの舗装は穴ぼこだらけ、それも終わってしまい砂利道になり、さらには土の道に。轍が深く我々の乗ってる軽自動車では腹をぶつけてしまう。仕方ないのでかなり注意しながら穴や深い轍をよけて行くのだが、場所によってはあきらかに歩いたほうが速い有様だ笑
挙句の果てには沢からあふれた水が道をジャブジャブと横切っているwww
相方:「これなんていうゲーム?」(苦笑)
てな感じでそれほどの距離ではないのに随分と時間がかかってしまったが、上流への期待感と絶対に釣るという決意だけが我々のモチベーションだ。
そしてとうとう目的の沢に到着。橋の手前に車を置いて川に入る。
「おおっ!」
入渓点より川を望む |
濁りはあるが、これなら釣りになるレベル。イケるかもよっ。
早速仕掛けを用意して川に入る。ここは川幅も無いし、道中や頭上も若干うるさいので330のテンカラ竿に200超のチョウチン仕掛けだ。濁りもあるので糸は0.6号通し、エサはキヂで攻めてみる。
入渓点近くは全体的に平場が多いので少し遡行していくとだんだん落差が出てくる。やはり増水気味なのでところどころにある巻き返しを中心に攻めていくがなかなか魚信はない。うーむダメなのか・・と諦め気分が出てきたところに
キタ━━━━∫\(゚∀゚ )━━━━!!!!
ゴア沢の岩魚 26cm也 |
出たのは左奥の淀み |
予想以上の大物の手ごたえとこれまでの苦労が重なり、芯から心が震えた(手も震えた)。釣りをしててこれほどの喜びを感じたのは本当に久しぶりのことだ。
あまりに嬉しいのでもう1枚お見せしよう。ボケボケだが。
元気良いです ヒレもピンピン |
いやあ素晴らしい。とりあえずノルマ達成ということでお義兄様のためにキープし、あとは楽しく釣るぞと。
報告と自慢のために相方の様子を見に行くと彼も20cmクラスを挙げた模様。よしよし。俺より小さいとは感心なやつだ笑
その後はポンポンと続くかと思いきや、なかなかそうはいかない。居そうなんだがなあ。しばらく釣りあがるが魚信はない。
岩魚だし増水だしで石の下に潜り込んでるかなあと思い、足元の小さい巻き込みから大石の下にそろーっと流し込んでみる。糸が止まったので竿を上げようとするが動かないので岩に引っかかったかと思い岩に擦れないよう手で引き出して見る。ん?なんか付いてるぞこりゃ?
ずるずると出てきたのは25~26cmのイワナ。まるでウナギの穴釣りだw
ちなみに写真は無い汗
その後は川が分かれて細くなり釣りづらかったりなので適当に歩いては良さそうなところを見つけてという感じで釣り上っていく。魚信もたまにあり、相方もぼちぼちと釣れる感じだ。
途中にある堰堤 なかなかの迫力だが底は浅く釣れない |
ポンポンと釣り登り、脱渓点である橋まで来た。橋の上になかなか良さそうなポイントがあったので相方が ちょっと釣ってみるとまあまあの型のイワナが出てきた。僕はさらに上流を少しやって見たが出ない。と、ここで
相方:「仕事場(タモ)がない!?」
今日は早朝に出て、途中気をつけてたんだがノボリが見つからなかったので入漁券を買っていない。釣具屋も閉まってたし。
今更だがこれは買わねばということで一人様800円で入漁券を購入。なんとなく気分がホッとする。
ちなみにここは藤原製麺所(ふじはら、らしい)というのだが、あとでお義兄さんに聞いたところ、ここの麺はかなり美味しく、お土産なんかにもお勧めだそうだ。お米の麺もあり、なかなか面白そう。工場直販もあるので買えばよかったかな。まあ次回は。
堰堤下に戻り釣り始めると入れ食いレベルでポンポンと釣れる。が、全部ルアーサイズのアマゴだ笑
と、そこで堰堤を越えようジャンプする大きな魚体!明らかに20cm以上はある!
かなりしつこく周辺を攻めるが出ない。出るのは相変わらずチビばかり。
結局諦めて堰堤の上に移動したが、ジャンプしてる魚ってのは食ってこないもんなんでしょうか。疑問。誰か教えてくだちいな。
堰堤の上は大岩が転がり、なかなか良いポイントもある。が、相変わらず型は極小。相方はなかなかの型のニジマスを釣り上げたが。このニジマスは初めてざざ虫ワームで釣り上げた(今までは魚信止まりだった)とのことで記念すべき一匹だそうだ笑
だいぶ夕暮れも近くなり、お義兄さんからも電話が入ったのでこの辺で今日は納竿。宿泊地に向かう。途中買い物など済ませ、別荘に到着。
風呂に入ってまずはビール。んーんまい。そしてお義兄さん特製の豚しゃぶで舌鼓を打ち、ビールを飲む。この豚しゃぶがまたすごく美味しいのだ。
ひととおり食事が済んだらウッドデッキに移動。七輪でイワナを焼いて日本酒だ。この日本酒は相方の嫁様のご実家から送られてきたもので、ピンとして少しケンのある灘らしい酒だ。かなり好みの味で魚にも良く合う。
星は美しく、澄んだ空気の中でイワナの炭火焼と美味い日本酒。相方、そして素敵なお義兄さんと素晴らしい夜を過ごし今回の釣行の成功を祝う。いやー幸せだなー。明日も釣るぞー。
<了>
どうやら遡行中に落としたようだ。まあこういうのはたいてい見つからないが、一応探しつつ入渓点まで戻ることにした。
で、予想通り、まったく見つかることも無く入渓点近くまで戻ってきた笑
最後に少し竿出して帰るか、とやってみると放流サイズのアマゴが顔を出してくれた。人生初アマゴだ。が、写真はない笑
惜しいことをしたもんだ。
という感じでかなり満足で終了。夕刻までまだ時間はあるが前述の通り、道中時間がかかりそうなので早めにあがって清里方面に戻ることに。
来たときと同じように苦労しながら道を下るが、気分はまるで違う。心なしかスピードも速く結構あっという間に降りてくることが出来た。下りだからというのもあるが釣れた楽しさも影響してるように思う。釣りは偉大ナリ笑
さて、清里の下あたりまで戻り川俣川を覗いてみる。
「えーーーーーっ!?」
なんとほとんど濁りが取れて水色がよくなってる。増水も若干くらいで朝とはまるで違う。なんという回復の早さだ。驚愕した。
これを見て釣る気にならないわけがない。まずは橋の下にある堰堤から。と、ここで対岸の製麺工場になにやらノボリが。
「入漁券って書いてあるか?」
今日は早朝に出て、途中気をつけてたんだがノボリが見つからなかったので入漁券を買っていない。釣具屋も閉まってたし。
今更だがこれは買わねばということで一人様800円で入漁券を購入。なんとなく気分がホッとする。
ちなみにここは藤原製麺所(ふじはら、らしい)というのだが、あとでお義兄さんに聞いたところ、ここの麺はかなり美味しく、お土産なんかにもお勧めだそうだ。お米の麺もあり、なかなか面白そう。工場直販もあるので買えばよかったかな。まあ次回は。
堰堤下に戻り釣り始めると入れ食いレベルでポンポンと釣れる。が、全部ルアーサイズのアマゴだ笑
と、そこで堰堤を越えようジャンプする大きな魚体!明らかに20cm以上はある!
かなりしつこく周辺を攻めるが出ない。出るのは相変わらずチビばかり。
結局諦めて堰堤の上に移動したが、ジャンプしてる魚ってのは食ってこないもんなんでしょうか。疑問。誰か教えてくだちいな。
堰堤の上は大岩が転がり、なかなか良いポイントもある。が、相変わらず型は極小。相方はなかなかの型のニジマスを釣り上げたが。このニジマスは初めてざざ虫ワームで釣り上げた(今までは魚信止まりだった)とのことで記念すべき一匹だそうだ笑
だいぶ夕暮れも近くなり、お義兄さんからも電話が入ったのでこの辺で今日は納竿。宿泊地に向かう。途中買い物など済ませ、別荘に到着。
風呂に入ってまずはビール。んーんまい。そしてお義兄さん特製の豚しゃぶで舌鼓を打ち、ビールを飲む。この豚しゃぶがまたすごく美味しいのだ。
ひととおり食事が済んだらウッドデッキに移動。七輪でイワナを焼いて日本酒だ。この日本酒は相方の嫁様のご実家から送られてきたもので、ピンとして少しケンのある灘らしい酒だ。かなり好みの味で魚にも良く合う。
星は美しく、澄んだ空気の中でイワナの炭火焼と美味い日本酒。相方、そして素敵なお義兄さんと素晴らしい夜を過ごし今回の釣行の成功を祝う。いやー幸せだなー。明日も釣るぞー。
<了>
いや~続編読まさせて頂きました。
返信削除良い魚が採れたじゃぁないですか(・∀・)
結果オーライてことで
オイラもたまには遠征したいなぁ
なんとかかんとか、って感じですねえ。いやー調査しといてよかったですわ。
返信削除遠征楽しいですよね。毎週でも行きたいです笑
元気だね!w 渓流釣りは難しいイメージが小学生の頃から抜けないのだが、いつか挑戦してみたいす。
返信削除>渓流釣りは難しい
返信削除僕もそう思ってたんだけどね。釣ること自体は意外と難しくないような。
食い気のある魚が居る場所に流せば素人でも釣れるってとこもあるかなと。
難しいのはそういうポイントを見つけることだったり、さあ釣るぞって時にラインを木に引っ掛けたりするとこだ笑