川に下りたM師匠と僕。
ちょうど前回、上から釣り下がってきた終点の堰堤上だ。
師匠は長靴に履き替え、浅瀬へと入っていく。僕は膝丈のウエーダーを履いてきてるのでそのまま。手を入れてみるとマジ冷てえええ笑
というわけで早速カワムシ取り開始だ。
師匠いわく
「こういう浅い瀬にはよくいる」
「葉っぱがいっぱいあるようなとこがよい」
「でかい石だけでなく小さい石にもついてるからどんどん裏返せ」
やってみると取れる取れる。
小さくて使えないものも多いが、かなりでかいのも取れた。クロカワ虫など青虫並みのやつがいる。あんなでかいの初めて見た。
一番良く取れるのがヒラタと言われるやつでヒラタカゲロウの幼虫。渓流釣りでは一番良く使われるが小さくて薄いのは使いづらい。
それからクロカワ虫。これは真っ黒で形が毛虫っぽいので嫌いな人は嫌いだろうな。だが僕は初めてカワムシを使ったときに1投目でスパンとヤマメが釣れたので印象が良い。師匠はほとんど使わないそうだ。石の裏に自分で吐いた糸と小石で巣を作る。あんまり暴れないので取りやすい。田舎では食用にするところもあるらしい。佃煮にでもするんかな。
あとはキンパク。カワゲラの幼虫で。これもボチボチ取れる。小さいのが多いが、この時はコウロギ並みにでかいのが取れた。ちなみにコウロギも取れればエサに使えるらしいな。あとはクモとか。去年何回か見つけて使ってみたが釣れたことはない。
しかし、カワムシ取りは疲れるしめんどくさいと思う部分もなくはなかったのだが、やってるうちにだんだん楽しくなってきた。この辺にいそうだなと思って石をめくり居たり居なかったり。大きかったり小さかったり。見つけても逃げられたり。釣りと同じじゃんw
楽しすぎてウエーダーが短いことを忘れてかがんでしまい、左足に水を入れてしまったw
てな感じでカワムシをいっぱいゲットした。いよいよメインの釣りタイムである。
ここで師匠、「僕が教えられるのはカワムシ取りくらいだからこの辺から好きに釣り登っていって見るといいよ。僕は下がってくか上の方に行ってみるから」
と言い残しスタスタと去ってゆく。
師匠の釣りを見てみたいものの邪魔するのも悪いし、独りの方が気楽に色々試せる部分はあるので「ではまた~」てな感じで釣り開始。カワムシ取ったところじゃ釣れないので少し上に登っていく。前に一度通ったところなので川の様子はだいたい予想が着くのだが、前回は全然アタリがなかったのでどうかなーと思いつつ釣りあがる。
(あいかわらずボケボケ)
キャスト。アタリなし。
キャスト。アタリなし。
キャスト。アタリなし。
あきまへん(´Д`)
しばらく釣りあがったがどうもいかんなーということで川を出てもっと上に行ってみることにした。
途中、端を渡ったところで一里塚を発見。
「江戸日本橋より二十五里」
大体100kmかあ。なんかキリがよくってうれしいね。
先ほど渡った橋に平行して古い橋が架かってるので、そこから川を見てみる。
ここで自分撮影用ならボケないことを思い出したので撮影してみる。
上流側。
下流側。堰堤がある。
地元っぽいおじさんが独り釣っている。しばらく見てたが釣れなかった様だ。
だが堰堤下で釣ってる人もいるし、上もいけるかなと思い、上流の写真の左側から降りられるところがあったので川に下りてみることにした。
しかしなかなかアタリがこない。途中、アタリかな?と思うものもないわけではなかったがはっきりしない。なかなか釣れないなあ。
少しつり登っていくとだんだん川が細くなってきて、狭いところだと川幅2m程度なんてとこもある。
そんな狭いとこだが落ち込みを中心に攻めていく。全然釣れないまま登っていくと他の落ち込みとちょっと違う感じの渦をまいてる落ち込みが。どうも気になる。
狭いし居てもチビヤマメだろうなあと思いつつ2、3度沈めてみたらクイと動いたような?!
キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!
今年初めてのヤマメちゃん。
サイズはないがまあまあ綺麗で可愛いヤツである。パーマークはちょっとぼやけた感じ。
いやーうれしいなーーーーーっと。君に会いたかったのだよー。(食いたかったのだよー)
ここにくるまでにカワムシをなくしたのでエサはイクラだった。
1匹居れば近くにはもっと居るのが釣りの鉄則。
チビヤマメなら同じポイントに数匹居ることもあるので試してみたがさっきの落ち込みでは出ない。少しづつ登りつつポイントポイントを攻めていくが釣れないのでここらでちょっと一服することにした。
と、ここで
「おーい。どうだい?」
師匠登場である。
「なんとか1匹上げましたけどダメですねー」などといいつつ近づいてみると師匠の手にはレジ袋。ぬぬぬ。すでに10数匹入っている。しかも中には20cmオーバー(20cm台後半?)のニジマスとイワナまで!?
師匠すんげえええええええええ!!!名人すぐるっ!!
師匠いわく、「放流モノ(ニジマス)がまだ残ってたよー。ニジマス嫌いなんだけどなー。」
(後で聞いたらホントに嫌いでゲジゲジと呼んでいるそうだw)
と、そこへ先ほど橋の下で釣ってたおじさん登場。桂川漁協のキャップをかぶっている。やっぱり地元の人であった。(どうやら実際漁協の方で、自宅でも入漁券を扱ってるIさんらしい)
「おう、Mさんどうよ。お、流石だねー。」とホントに旧知の仲という感じ。
そしてIさんいわく「この人は本当に名人で別格だからなー。比較になんないよ。」とのこと。
吹くような性格の人ではないことは分かってたし疑っていたわけではないが、電車で聞いたことはすべて本当であった。というか本人が話した以上の名人っぷりである。これはほんとに師匠にするしかない。この瞬間、僕は心の中で勝手に弟子入りすることに決めたのである。
(続く)
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